ニュースリリース

TOPニュースリリース北海道大学と「次世代マニュアル」の共同研究の契約を締結し、研究を開始

北海道大学と「次世代マニュアル」の共同研究の契約を締結し、研究を開始

YAMAGATA株式会社と北海道大学大学院情報科学研究院 情報理工学部門 複合情報工学分野 調和系工学研究室は、全ての世代やリテラシーレベルを対象とした「次世代マニュアル」に関する共同研究契約を締結し、2023年7月より最初のステップである既存マニュアルの検証を開始しました。

 

 

共同研究の主旨

この共同研究は、以下の3点を軸に、情報のアクセシビリティと理解性向上に寄与することを目指します。

①マニュアルの表現方法の研究
②明瞭な表現の検討
③AI技術の活用

マニュアルは、製品やサービスの使用方法や手順を伝達するための重要なツールですが、専門用語や複雑な手順が含まれていると、一部の利用者にとって理解が困難になることがあります。
そこで我々は、幅広い利用者が使いやすい新たな手法を共同で研究します。

共同研究の内容

共同研究では、利用者の年齢やリテラシーレベルを考慮したマニュアル表現の研究および実証実験、明瞭な表現の研究に対してAI技術を活用します。わかりやすい表現の研究は、マニュアルだけでなく、広範なコミュニケーションや情報伝達の分野にも重要な影響を及ぼします。我々の目的は、情報を効果的に理解し、適切に行動に移すことを可能にする明瞭な表現の普及です。

YAMAGATAの役割

YAMAGATAは、テクニカルライターによって改善が必要な文や適切でない表現を含むビッグデータを収集し、マニュアルの改善に向けた素材として活用します。長年のマニュアルライティングの知識、経験を活かし、ユーザーに分かりやすいマニュアルの提案を行いつつ、AI技術を活用したドキュメント制作のためのプロンプトエンジニアリング設計を行い、効果的なマニュアル執筆の実証を目指します。

調和系工学研究室の役割

調和系工学研究室は、人工知能技術と複雑系工学を連携させて、「マニュアルの理解性を向上させるための手法やアプローチ」や「情報フローのモデル化」により、ユーザーのニーズに適した情報構成による情報伝達の開発を目指します。同研究室は、AI技術を用いた俳句生成システム「AI一茶くん」の開発でも知られています。この研究は、人工知能が自然言語を理解し、創造的な表現を生成する能力を示すもので、今回の共同研究にも大いに貢献します。

研究者プロフィール

共同研究には、調和系工学研究室の川村秀憲教授、山下倫央准教授、横山想一郎助教が参加します。

川村秀憲教授
人工知能、マルチエージェントシステム、複雑系工学、観光情報学の研究に従事、人工知能やマルチエージェントに関する発表論文多数。情報処理学会、人工知能学会、日本オペレーションズ・リサーチ学会、観光情報学会などの会員。観光情報学会理事。
日経MJで「川村秀憲のなるほどAI」を連載。

山下倫央准教授
人工知能、マルチエージェントシステム、社会システムシミュレーション、人流解析の研究に従事。情報処理学会、人工知能学会、日本オペレーションズ・リサーチ学会会員などの会員。

横山想一郎助教
組合せ最適化、スケジューリング問題の研究に従事。情報処理学会、日本オペレーションズ・リサーチ学会などの会員。

研究機関概要

名称:北海道大学 大学院情報科学研究院 情報理工学部門 複合情報工学分野 調和系工学研究室
所在地:〒060-0814 北海道札幌市北区北14条西9丁目
研究内容:人工知能(AI)、機械学習、ディープラーニング、ゲーム理論、マルチエージェントシステム、データマイニング、組み合わせ最適化といった分野で幅広い研究を行い、それらを社会応用へとつなげることに注力している。人々の幸せと社会の調和に貢献することを最大の目標として掲げており、多くの企業と連携し、実践的な研究に取り組んでいる。
URL:http://harmo-lab.jp/

 

今後の共同研究の進展や成果に関する情報は、随時発信予定です。また、研究者への取材や詳細な情報については、上記「お問い合わせ」からご連絡ください。

お問い合わせ

サービスに関するご質問やご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。
045-461-4000 (受付時間 9:00~18:00)
045-461-4000 (受付時間 9:00~18:00) お問い合わせフォーム