コラム
ドローン撮影:依頼前に知っておきたいポイント
こんにちは!ここ数年でその存在が一般化し、多くの業界で使われるようになったドローン。アクティビティやスポーツで迫力ある映像、立ち入りが困難な場所やアングルから景色の撮影、屋外イベント会場での空撮や、足場が無い場所、地上からアクセス困難な場所の撮影が可能なため、工事現場、橋梁の検査、ビルの外壁の検査などにも活用されています。お客様の商品/会社アピール用のプロモーションビデオも手掛けている弊社でも、最近動きがある、ダイナミックな演出ができるドローン映像を取り入れるようになってきました。しかし、ドローンの利用には法律と規制があり、撮影の際には、撮影場所や条件に応じて必要な許可や手続きについても確認が必要になります。また、撮影者は必要なライセンスや保険を持っていることも重要となりますので、一般的には資格保持者に撮影を依頼することになると思います。今回は、ドローン撮影を考えている方や、今後、撮影を依頼してみたい方に向けて、ドローン撮影に必要な基本的知識と、依頼から撮影までの流れをご紹介します。
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ドローンの撮影例
まずは、ドローンによる撮影例と、その活用例を紹介します。
都市計画とインフラストラクチャー
都市計画やインフラプロジェクトでは、ドローンを活用することで、視覚的な情報を簡単に取得し、効果的なプレゼンテーションやモニタリングが可能です。具体的な活用例としては、次のようなものがあります。進行状況モニタリング: 道路や橋、鉄道などの建設プロジェクトの進捗状況を空中から撮影し、工事のスケジュール通り進行しているかを確認できます。この映像を関係者と共有することにより、プロジェクトの進展状況をより的確に伝えることが可能になります。デザイン検討とプレゼンテーション: 新しい都市計画や建築物のデザイン案を、空中からの視点で映像化することで、プロジェクトのビジョンをクリアに伝えることができます。これにより、関係者との意思疎通がスムーズになります。
不動産のプロモーション
不動産業界では、ドローンを活用して物件や土地の魅力を的確に伝えるためのプロモーション映像を制作することが増えています。具体的な活用例としては、次のようなものがあります。
空撮プレビュー:不動産物件の周辺環境や近隣施設を空中から捉え、購買検討者に物件の魅力を伝えます。景色やアクセス環境を視覚的に説明し、購買意欲を高めます。
広告映像の制作:物件や土地の特徴をハイクオリティな映像で表現し、広告やウェブサイトに活用します。内部の間取りや外観、周辺環境を綿密に撮影し、顧客にわかりやすく提示します。
不動産開発のプレゼンテーション:新たな不動産開発プロジェクトをステークホルダーや投資家に紹介する際に、空中からの映像を使用してプロジェクトのビジョンやポテンシャルを説明します。
建築物のデザインとプレゼンテーション
建築プロジェクトのデザインとプレゼンテーションにおいて、ドローンは効果的なツールとして活用されています。具体的な活用例としては、次のようなものがあります。
視覚的な表現:新しい建築物のデザインや外観を空中からの映像で示すことで、クライアントやステークホルダーに対して、プロジェクトのビジョンを伝えます。
建築物のスケール感:建物の大きさやスケール感を実際の環境と比較しながら映像で紹介することで、建築物のプロポーションを理解しやすくします。
施設の概要:建物内部や周辺環境の概要をドローン映像で説明することで、プロジェクトの詳細をわかりやすく提示します。
アクティビティやスポーツ
ドローンはアクティビティやスポーツの撮影においても効果的なツールとして利用されています。具体的な活用例としては、次のようなものがあります。
アクション撮影:サーフィン、スキー、スケートボードなどのアクションスポーツの映像を空中から撮影し、アスリートの技術やスキルをダイナミックに表現します。
競技のドキュメンタリー:自転車レース、モータースポーツ、マラソンなどの競技の全景を捉え、レースの展開や選手たちの奮闘をリアルに映像化します。
アウトドアアクティビティ:キャンプやハイキング、キャノピーやカヤックなどのアウトドアアクティビティを、自然の美しい風景とともに楽しい映像として制作します。
ドローン撮影を依頼するときのポイント
次に、ドローン撮影を依頼する前に確認しておくと進行がスムーズになるポイントをご紹介します。
撮影の目的とコンセプト:まず、どのような目的で撮影を行うのかを明確に伝えましょう。撮影の用途(観光案内、不動産広告、イベントの記録など)や、撮影の雰囲気やテーマ性(美しい風景、都市の賑わいなど)を伝えることで、撮影の方向性が理解されやすくなります。
撮影場所と日程:撮影を行う場所やエリアを具体的に指定し、また希望する撮影日程もある程度決めておきましょう。ドローンの撮影は天候による影響を受けやすいので、可能な限り撮影の日程には余裕を持たせておくと安心です。
撮影内容の詳細:希望する撮影内容を詳しく説明しましょう。どのようなアングルや視点で撮影を希望するのか、特定のオブジェクトや地形のアップクローズを含めるのかなどを述べることで、撮影者が理想的な映像を捉える手助けになります。例えば、類似する映像のイメージなどを撮影者に提供することで、クライアントの要望に沿った作品を制作しやすくなります。
予算と契約条件:撮影の予算を明確に提示し、撮影料、編集料、出張費などの費用を含めて合意することが大切です。
以上のポイントをおさえ、具体的で詳細な情報を撮影者に伝えることで、イメージに沿ったドローン撮影を依頼することができます。
依頼から撮影までのフロー
上記を踏まえて、撮影の依頼から実際の撮影、編集までの大まかな流れの一例を紹介します。
1 撮影の依頼
どこで、どのような映像を撮ってほしいのか。撮影した映像の編集も依頼するのかを、できるだけ具体的に伝えます。
2 見積り、提案資料の作成
GoogleEarthなどのツールを使用、または現地で地上から撮影場所を確認して、見積もり書や、提案資料を作成します。
3 打ち合わせ
提案資料をもとに、撮影者と依頼者で撮影内容について打ち合わせをします。
4 撮影環境により、飛行のための申請
一般的に、撮影に必要な申請は、撮影者が行います。新たに申請が必要になった場合、その申請には時間が必要になります。(最低10営業日くらい)
これは、撮影する土地に合わせた申請が必要になるためであり、許可がおりない場合もありますので、注意が必要です。
5 撮影
天候に左右されるので、数日余裕をもって日程を組むことが望ましい。
6 編集、納品
大まかな流れは、以上になります。
これまでのポイントをふまえ、具体的で詳細な情報を撮影者に伝えることで、より依頼者の要望に沿ったドローンによる撮影をスムーズに依頼することが可能となります。
次回は、弊社で行われたドローン撮影の成功事例をいくつかご紹介します。