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「次世代マニュアル」プロジェクト 社員向け講演会レポート

 

次世代マニュアルの共同研究

 

2023年7月26日のニュースリリース以降、YAMAGATAと北海道大学調和系工学研究室との「次世代マニュアル」共同研究は、多くの方々から注目とお問い合わせを受けています。この高まる関心を背景に、2023年9月20日にYAMAGATA本社にて、社員向けの講演会を開催しました。この講演会は、社員たちの関心をさらに高めることや、プロジェクトへの新たな参加を促すことを目的としています。オンラインとオフラインを合わせて、約80名の社員が参加。北海道大学の山下准教授と横山助教をゲスト講師として招き、最新の研究内容やAI技術の取り組みについてご紹介いただきました。

講師

北海道大学大学院情報科学研究院 情報理工学部門 複合情報工学分野 調和系工学研究室
山下倫央准教授
横山想一郎助教

 

YAMAGATA

山下准教授の講演:調和系研究室の多彩な取り組み

山下先生からは、調和系研究室で行われているAIによる俳句の生成、競輪の予想・コメントをするAIプログラム、ファッションを理解するAIなど、文化と最新技術の融合を通じた研究が紹介されました。これらの研究は、技術だけでなく、文化や感性に対する新しいアプローチを示しており、社員たちからも高い関心を集めました。

北海道大学調和系工学研究室

AI俳句「AI一茶くん」
AI競輪

また、YAMAGATAとの共同研究の中心となるテーマは、AI技術とライティングの融合です。今回の講演で、このテーマに対する取り組みの進捗や、具体的な実現方法についての考え方が共有されました。特に、技術の進化を背景に、どのようなステップを経て文書作成やコンテンツ制作の品質と効率を向上させることができるのか、そのフローとしての明確な指南やベストプラクティスが紹介されました。

横山助教の講演:GPTとマニュアルスタイルガイドの検証

横山先生からは、最先端のAI技術「ChatGPT」について、その背景や起源から基本的な概念をわかりやすく説明いただきました。GPTの驚異的な言語生成能力が注目を集めている中、どのようにそれを実務のマニュアル制作に適用できるのか、という問いに答えるための研究が進められています。横山先生は、GPTを使用して、マニュアルスタイルガイドに基づくライティングルールを適切に適用するための試みや、それに関する検証過程について具体的な例を交えながら詳しく解説されました。

すでに同研究室では、このテーマで研究に取り組んでいる学生により初期の成果が出ており、その研究成果が近日中に情報シンポジウムで発表される予定とのことでした。

北海道大学調和系工学研究室

質疑応答

講演後の質疑応答のセッションでは、社員からの質問が次々と寄せられました。特に注目を集めたのは、GPTなどの生成AIに関連した情報の取り扱いや、情報漏洩のリスクについての問い合わせでした。生成AIを使用する際の情報セキュリティの重要性や、実際の業務でのデータ管理のベストプラクティスについても触れました。また、先生からは、今後AI技術が進化していく中で我々が磨いていくべきスキルセットについてのアドバイスもいただきました。

北海道大学調和系工学研究室

講演会後のフィードバック

・マニュアルの均一化だけでなく、短い工程でのバリエーション作成の可能性に興味を持った。
・AIやChatGPTに対する先入観があったが、具体的な事例や説明を通じて関心を持つことができた。
・業務の効率化や品質向上に大きく寄与するとの期待感を抱いた。

まとめ

今回の講演会を通じて、参加した社員は、北海道大学との共同研究の方向性、そしてAI技術の多面的な取り組みについて深く学ぶことができました。山下先生の興味深い研究内容や、横山先生の具体的な研究例を通じて、社員たちのAI技術への興味や期待が高まったのが感じられました。
今後も、社員のAI技術の知見のボトムアップを図る活動報告や、「次世代マニュアル」プロジェクトの進行状況を随時更新していきます。

 北海道大学と「次世代マニュアル」の共同研究の契約を締結し、研究を開始
調和系工学研究室

 

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