コラム
ドローン特集2◆ ドローン撮影の新たな視点: 高度な映像制作の魅力を発見する
前回のコラムでは、ドローン撮影の魅力や、注意点、フローについてご説明しましたが、今回は実際の事例を通じて、ドローン撮影の魅力をさらに深堀りしてみましょう。
最近ではドローン機の価格が多様化し、一般の方でも手軽に購入できるようになり、撮影愛好者が増えています。そこで、ドローン撮影が通常の撮影と比べてどのように優れているのかを実例と共に順を追って見ていきましょう。
クライアント様からのご要望
神奈川県にある医療法人恵仁会の松島病院から、100周年を迎えるにあたり、新しい病院を建設したので、その概要を紹介する映像を撮影したいとのご依頼をいただきました。
この病院は地域の方々に長らく愛されており、来年で100周年を迎える記念すべき年と新設病院の紹介動画で「立地が横浜駅から近く、明るいイメージを持たせる映像を制作してほしい」というご要望を踏まえた映像制作に関するご相談をいただきました。
弊社からの提案
今回の撮影において、特にポイントとなるのは「明るくて立地のアピールとなる動画制作」という点にあります。特に立地のアピールには建物に加え、周辺の映像も必要になり必然的に高所からの撮影が必要になってきます。
ドローンが登場する前は、高所からの撮影はヘリコプターなどを使用するか、足場を組んでの撮影しか方法がありませんでしたが、それには準備や規模が大掛かりになるため、撮影費用が高騰し、敷居が高いものとなっていました。その結果、建物の撮影に関しては通常、見上げるような映像が主流になり、建物を大きく見せることはできても、建物を含めた周辺の環境までは把握しにくい映像となってしまうものでした。
そこで、ドローンを使用して撮影することにより、高い場所からの撮影が比較的容易に、明るく、広い空間を映し出すことが可能であるため、今回の撮影では、このドローンによる撮影の特性が非常に効果的であると判断し、弊社からドローンによる撮影を提案させていただきました。
実際の撮影について
撮影当日は天候にも恵まれ、絶好の撮影日和でした。ドローンを高く飛ばし、周囲の環境と背景を取り入れつつ、病院を美しく撮影することができました。
幸運にも、風の影響が最小限に抑えられたため、わずか3、4テイクで撮影を終えることができました。このスムーズな進行は、ドローンを使った撮影の利点の一つでもあります。
病院の玄関から内部へ:来院者の視点
院内の風景:ドローンによる独特の視角
屋上からの撮影:病院の全景
出来上がった映像のポイント
建物について
建物を空撮する際は、高いところから撮る利点を活かして、周囲の環境(立地の環境)がわかるカットや、上空からしか見ることのできない画角から撮影し、地平線や水平線などを入れてダイナミックなカットにするのがポイントです。
当日は天候もよく、白を基調とした建物と青空、みなとみらいの風景をひとつの画角の中に取り込んだ映像を撮影することができ、病院の周辺環境を効果的にアピールすることができました。
環境について
ドローン撮影により、高所からの撮影が可能となり、手前には横浜の街並みが、奥にはみなとみらいと病院の立地が映し出される映像が制作できました。これにより、病院の周辺環境を効果的にアピールすることができました。
ドローン撮影のポイント
今回の事例は建物を中心にしたプロモーション映像となりましたが、ドローンを活用することで、通常の撮影とは異なる視点からの撮影が可能となり、華やかな映像に仕上がりました。通常の空撮や足場を組むような撮影に比べ、ドローンを使用することで大幅な費用削減が実現し、映像の品質も向上しました。
また、ドローンを使用した場合と、従来の地上から撮影した場合とでは、撮影の工数においてもほとんど差はありませんでした。つまり、費用対効果が非常に高いと言えるでしょう。
ドローン撮影と従来の撮影との違い
撮影の高さ(高度)
ドローン撮影:高い場所からも容易に撮影可能
従来の撮影 :限定された角度や高さ(ヘリコプターや足場を使った撮影など)
撮影のコスト
ドローン撮影:費用削減が可能
従来の撮影 :高コスト(ヘリコプターのレンタルなど)
撮影の準備と工数
ドローン撮影:スムーズで迅速な撮影が可能
従来の撮影 :撮影準備に時間と労力がかかる(ヘリコプターなどの手配)
映像制作におけるアクセシビリティ
ドローン撮影:手軽さとアクセスの良さ
従来の撮影 :敷居が高いと感じられがち
映像の視点
ドローン撮影:多様な角度からの撮影で環境を魅力的に映し出せる
従来の撮影 :地上から見上げる角度が主流で周囲の環境が分かりづらい
映像のダイナミズム
ドローン撮影:地平線や水平線を含めたダイナミックなカットが可能
従来の撮影 :限定される
建物の撮影
ドローン撮影:建物と周辺環境の両方を美しく捉えられる
従来の撮影 :建物を大きく見せることはできるが周辺の環境との調和が難しい
環境との調和
ドローン撮影:手前の街並みから奥の風景まで一望できる映像を制作
従来の撮影 :困難
新たな視点の提供
ドローン撮影:空からの新しい視点を提供
従来の撮影 :制限された視点
視覚的インパクト
ドローン撮影:鮮やかな映像で視聴者に新鮮な体験を提供
従来の撮影 :一般的な視覚効果
まとめ
ドローン撮影は、空からの新しい視点を提供し、建物や環境を魅力的に映し出す手法として、さまざまな撮影プロジェクトに活用できる優れたツールです。
不便な場所や困難な天候の中でも比較的安全に行える点、リアルタイムでの映像フィードバックが可能である点、さらには低環境影響(エコフレンドリーな側面がある)など、従来の手法にはない利点も多くあり、費用対効果が非常に高いといえるでしょう。
特に建物や風景を美しく表現したい場合には、ドローンによる撮影も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
ドローン撮影の魅力を体験し、新しい視点からの映像制作を楽しんでください。
また、ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽に下記にお問い合わせください。ドローン撮影の専門家がお手伝いさせていただきます。
ドローン特集1◆ ドローン撮影:依頼前に知っておきたいポイント
YAMAGATAデザインチーム(外部サイト)
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