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【ジャパンマニュアルアワード】頂点に立ったマニュアルは、何が違ったのか?|JMA2025審査員参加レポート

【ジャパンマニュアルアワード】頂点に立ったマニュアルは、何が違ったのか?|JMA2025審査員参加レポート

セミナー・レポート

2025.11.05

2025.11.04

このコラムを書いた人

〇〇企画部 A.H

YAMAGATA(株)の上條です。
2025年10月8日(水)~10日(金)に京都リサーチパークにて開催された「TC(テクニカルコミュニケーション)シンポジウム2025」に「JMA(ジャパンマニュアルアワード)」審査員として参加させていただきました。

TCシンポジウム2025

この記事では、初めて審査員を務めた私の視点から、「53件の頂点に立ったマニュアルは、他のマニュアルと一体何が違ったのか?」、その評価の裏側をレポートします。

審査員、京都での一幕(うどん編)

会場の京都リサーチパークは、京都駅から嵐山方面に向かう電車に乗ってわずか2駅です。しかし、諸事情により初日の宿泊場所確保がギリギリになったため、よく考えずに反対側の僻地に泊まりました。
ホテルは僻地でも、どうしても食したい京都駅の「つくもうどん」のため、2日目の起床時間は驚異の3時半。開店一番乗りでうどんをゲットしたのも、今はとてもいい思い出です。

つくもうどん

つくもうどん

前夜に間違えて早く寝てしまい、夕食を逃していたことも相まって本当においしかったです。
ありがとうございました。

元気が出たところで早速会場へ向かい、審査に備えます。

53件の熱意と、評価の裏側

さて、ここからが本題です。
TCシンポジウムでは、毎年マニュアル制作に関する多くの貴重なセッションが行われますが、今回は“MOY(マニュアルオブザイヤー)”のご紹介です。
当シンポジウムで例年行われる恒例行事ということで、毎年注目度の高い公開審査会で、JMA2025でノミネートされた作品応募会社によるプレゼンテーションのあと、最終審査員によって2025年で最も優秀な作品が選定・表彰される流れになっています。

今年のJMA応募件数は、一般部門/産業部門合わせて全体で53件。
一昨年のエントリー作品数が29件、去年が37件でしたので、近年、知名度や関心が高まっていることがうかがえます。
この53件もの作品たちは約半年間の月日をかけて、一次審査⇒二次審査⇒学生審査⇒三次審査を通じ、徐々にノミネート作品が絞られていきます。
私は審査員として初めての年でしたが、運よく一次審査で担当した「ミュージックシンセサイザー MONTAGE M(クイックガイド、オペレーションマニュアル、データリスト)」の作品が、今年のMOYを受賞しました。

受賞の様子

受賞の様子

JMAでは、応募企業様側から審査員の選考材料として一次審査時「実機確認のための出張審査」を依頼することができますが、この作品もその対象でした。

ミュージックシンセサイザー MONTAGE M(ヤマハ様)

私は日常でこのような製品に触れることがないので、大変面白く見学させていただきましたが、同時に想像以上の高度な精密さを備えた製品に、以降の審査の難易度を覚悟したことをよく覚えています。

頂点を決めた「評価の分かれ目」

この製品はプロフェッショナルな製品でかつ、最上位モデルのシンセサイザー。
鍵盤を備えていながらもユーザーが実現できる表現の数は想像を超え、単なる鍵盤楽器の延長線上として説明しきれない点が、評価するにあたり最も難しい作品でした。
それは評価する側だけでなく、当然制作者様側もこの高度な製品の説明は難しかったに違いありません。
しかし、この作品は「ユーザーの概念理解に重きを置かれながら、この概念情報と製品・指示情報が上手に融合されていた」点が高く評価されました。
つまり、ハイスペックな製品にもかかわらず、「このシンセサイザーで何ができるのか(概念情報)」と「そのためにどう操作するのか(製品・指示情報)」が、ユーザーの経験値(プロ/アマ)を問わず有効に伝わるよう、見事に設計されていたのです。
この点が、ユーザーにとって非常に合理的と評価され、受賞を決定づけました。

あなたのマニュアルも、来年のステージへ

前述の内容から、「プロ向けの高度な製品でないと評価されないのか」と、エントリーはハードルが高いと感じられた読者様もいるかと思いますが、そんなことはありません。
今年のノミネート作品には、ヤマハ様のシンセサイザーのほかにも、ポップでかわいらしい製品の「Moflin PE-M10(CASIO計算機(株)様)」や、洗濯機や冷蔵庫といった身近な生活家電、業務用のルーターといった専門的な製品などのマニュアルがエントリーされていました。

Moflin PE-M10(CASIO計算機(株)様)

どのマニュアルも、作り手の「ユーザーに正しく、安全に、そして快適に使ってほしい」という強い意志と、それを実現するための「具体的な工夫」に満ちていました。

この記事を読んでくださっているマニュアル制作担当者の皆様

皆様が日々、地道な努力と工夫を重ねて作り上げているマニュアル。それは、ユーザーにとっては製品と出会う「最初の体験」であり、製品の価値そのものです。
「うちのマニュアルだって、こんな工夫をしている」
「この製品の使いやすさを伝えるために、構成を熟考している」
そういったお気持ちがありましたら、ぜひ来年2026年のジャパンマニュアルアワードにエントリーしてみませんか?

少しでも多く、クリエイティブに富んだ皆様の作品にお会いできることを心待ちにしております。


またYAMAGATA(株)は、わかりやすいマニュアルづくりのパートナーとして、エントリー準備のサポートも可能です。ご相談は当社お問い合わせフォームまで。

ジャパンマニュアルアワードとは

当社お問い合わせフォーム

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