
2025年も残すところあとわずかとなりました。街はクリスマスの華やぎに包まれていますが、私たちYAMAGATAの制作現場は、すでに「来年のその先」を見据えたモノづくりを終え、皆様にお届けする準備を整えています。
今回ご紹介するのは、毎年多くのクライアント様にご好評いただいている「YAMAGATAオリジナルカレンダー」の制作裏話です。 来る2026年は、60年に一度の「丙午(ひのえうま)」、そしてYAMAGATA自身にとっても創業120周年という大きな節目の年にあたります。
この二つの重厚なテーマを、私たちはなぜその紙、そのインク、その加工で表現したのか。デザインの裏側にある、数値だけでは語れない「感性と実装のエンジニアリング」について解説します。
「創業120周年」と「丙午」。このエネルギーの強いテーマに対し、企画段階では記念年らしいカラフルで賑やかなデザイン案も当然検討されました。しかし、私たちが最終的に選んだのは、それとは対照的なアプローチでした。
目指したのは、「馬の躍動」と「次への一歩」を象徴的(アイコニック)に表現すること。 あえて余計な装飾や色数を極限まで削ぎ落とし、黒・金・銀のみで構成することで、120年という歴史の重みを「静寂と品格」で語るミニマルなデザインに着地させました。派手さで目を引くのではなく、企業の芯の強さを伝えるための選択です。

デジタル上の黒色(K100%)を、物理的な紙の上でどう表現するか。マテリアルの選定は、デザインの再現性と機能性を両立させるための重要な工程です。今回は、表紙と本文でそれぞれ異なる役割を持たせた用紙選定を行いました。
表紙:テンカラー黒(四六215kg) デザイナーが求めたのは、単なる黒ではなく、吸い込まれるような深い“漆黒”です。数ある黒紙の中から、箔押しの輝きが最も美しく対比され、重厚感を演出できるこの紙を選定しました。
本文:サンシオン ハイホワイト(四六145kg) カレンダーは「飾るもの」であると同時に「使うもの」です。当初は一般的な上質紙やマット紙も検討しましたが、コットンのような優しい肌触りと、ペンの走りが心地よい「書き心地」を最優先し、この紙を採用しました。

繊細なデザインを紙に定着させる際、単にデータを機械的に印刷機へ流し込むだけでは、画面上のイメージと仕上がりにギャップが生まれてしまいます。特に今回のようなミニマルなデザインほど、わずかなズレやインクの沈みが目立ってしまうものです。
そこで重要となったのが、熟練のプリントディレクターによる「勘と経験」です。 「この紙の特性なら、データはこのくらい調整すべき」という現場の暗黙知(ノウハウ)を基に、厳密な数値管理だけでなく、感覚的な微調整を実施。さらにデザイナーが現場に立ち会い、常時テスト印刷を確認しながら細部を詰め切ることで、デジタルとアナログの境界を極限まで近づけました。
毎日目にするカレンダーだからこそ、美しさだけでなく「使いやすさ」と「環境への配慮」も欠かせません。
可読性の確保 小さいサイズでもインクで潰れず、かつ紙面に対して重たい印象を与えないよう、日付には可読性の高い「サンセリフ体」を採用しています。
環境への配慮 特別な環境対応を行うのではなく、「当たり前の基準」を高く保つことを重視しました。用紙、トナー、リングなどの部材は、YAMAGATAが通常業務で使用している、厳しい環境基準をクリアした資材で構成されています。

理想の「黒」を出すための紙選び、書き味への配慮、そしてデータと現場をつなぐディレクターの眼。 カレンダー制作は、単なる「絵柄選び」ではなく、企業の想いを物理的に定着させる高度なエンジニアリングです。
創業120年を迎えるYAMAGATAは、カタログ、パッケージ、ノベルティにおいて、この「感性を実装する技術」で、御社のブランディングをサポートします。
カレンダー制作でご紹介したような「企画から製造までの一貫したこだわり」は、カタログや会社案内、ノベルティ制作においてもYAMAGATAの強みです。 「伝えたい想い」を機能美あるツールへと昇華させる、私たちの販促物制作ソリューションをぜひご覧ください。
YAMAGATAの販促物制作サービスを見る
「来期のノベルティ、まだ何も決まっていない…」「デザインのマンネリを解消したい」 そんなお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。 具体的な仕様が決まる前の企画段階から、経験豊富なスタッフが伴走いたします。
ご相談・お問い合わせはこちら