

今のやりかたを変えるのは大変そう。新しいルールやツールの使いかたを覚えるのが面倒だ。
今まで作ってきた膨大な「過去のマニュアル資産」はどうなるの?
導入しても、結局みんなが使いこなせず「宝の持ち腐れ」になりそうで怖い。
これらは導入前に知っておくべき「現実」であり、より良いプロセスへ移行するための「変化」の一部でもあります。
CMS導入は「業務改革」です。CMSがもたらすメリットを手に入れるためには、現場が新しいプロセスに「適応していく」必要があります。
CMSが現場にもたらす5つのメリット
今回は、そのメリットを手に入れるために適応すべき「5つの変化」を具体的に解説します。
CMSは「魔法のシステム」ではなく、チームの生産性を最大化する「強力なエンジン」です。新しい仕事の進めかたに慣れる努力は必要ですが、それはチームとあなた自身の成長の機会でもあります。

「トピック指向ライティング」への移行が必須です。(情報をトピック=話題・項目単位で完結させて書く手法)
CMSでは「再利用」が前提になります。そのため、一つの部品(トピック)がそれ単体で意味が通じるよう、「自己完結」させる必要があります。
例えば「前述の」や「この章では」といった、他の文脈を前提とした表現は使えなくなります。
文脈依存をなくすことで、他のマニュアルに流用したとき、つじつまが合わなくなることを防ぐためです。結果として『どこから読んでも分かる』論理的なマニュアルになります。
コンテンツが「XML」という形式で扱われることに慣れる必要があります。
XMLは、文章の見た目(デザイン)ではなく、「これはタイトルです」「これは警告文です」といった、情報の「役割」を定義する形式です。CMSは、このように「役割」が明確になった情報をデータベースに格納・管理します。
例えば弊社が扱うSCHEMA ST4なら、使い慣れた「Wordやブラウザ」で作業するだけで、システムが自動でXMLに変換・格納してくれるため、新しいツール習得の負担を最小限に抑えられます。
SCHEMA ST4について

重要なのは、情報に「役割」を持たせるXMLが、CMSの自動処理というエンジンを動かす燃料となるからです。
既存データを「部品化(トピック化)」し、場合によっては内容を「書き直す」必要があります。
過去のWordやDTPデータをそのままCMSに流し込むだけでは、うまく活用できません。
「1つのテーマについて説明し、それ単体で完結する情報の塊(トピック)」になるよう、既存の文章を分割・整理する必要があります。
例えば、「電源の入れかた」は手順(Task)、「安全機能とは」は概念(Concept)、「仕様一覧」は参照(Reference)といった役割定義(型)に合わせて分割していきます。
巨大なファイル(一冊の本)のままでは、CMSは「再利用可能な部品」として扱えないからです。 適切に分割・定義して格納することで初めて、CMSは各情報を認識し、必要な時に自在に組み立てられるようになります。
また、この移行作業は、CMS導入の作業にとどまらず「会社の知的資産を整理・棚卸しする絶好の機会」にもなるはずです。

チームで決められた標準化ルールとワークフローの遵守が必須になります。
テンプレートでデザインが規定されるため、個人の裁量でのレイアウト調整は不要になります。 さらに、CMSの「権限管理」や「承認フロー」機能(例:作成→確認→公開)を活用し、担当者の役割を明確に分けることができます。
システム側でルールを強制することで、「担当者による品質のバラつき」を物理的になくすためです。 これにより、属人化のリスクを防ぎ、チーム全体で安全かつ効率的な運用が可能になります。
「テンプレート」「用語集」「共有トピック」といった共有資産を、継続的にメンテナンスする必要があります。
例えば、法規制の変更に応じて「安全上のご注意」の各定型文(部品)を更新するなど、定期的に共有資産を整備し、最新の状態を保ちます。
CMSでは一つの部品が複数のマニュアルで使い回されるため、メンテナンスを怠ると、古い情報が広範囲に拡散してしまいます。 CMSのメリットである「情報の正確性」を担保するためにも、この活動は非常に重要です。
ここでは、よく寄せられるご質問とその回答をご紹介します。
Q1. いままでのDTPソフトと何が違うのですか?
A1. 一番の違いは、DTPソフトは文章とデザインを一体で扱う「文書作成ソフト」であるのに対し、CMSはそれらを完全に分離して管理する「情報管理データベース」であるという点です。
DTPソフトが「ひとかたまりの粘土細工」なら、CMSは文章や図というデータを「ブロック」として扱い、必要に応じて自在に組み立てる仕組みです。
これにより、同じ情報(コンテンツ)を、印刷用やWeb用など異なるデザイン(テンプレート)で自動的に出力することが可能になります。
Q2. XMLの知識がないと使えませんか?
A2. 基本的な執筆作業に、XMLの専門知識は不要です。
一般的なCMSではXMLエディタを使用するため、タグ付けなどの作法を覚える必要がありますが、システムが支援してくれるため、コードを直接書くわけではありません。
さらにSCHEMA ST4の場合は、Wordやブラウザをそのまま編集ツールとして使える機能があるため、執筆者はXMLをまったく意識することなく作業できます。 もちろん専用XMLエディタを使って、より厳密な構造化執筆を行うことも可能です。
Q3. 文章だけでなく、イラストや図解、スクリーンショットはどう管理するのですか?
A3. イラストも文章と同じ「部品(コンポーネント)」として一元管理されます。
これにより、大元のイラストを1つ更新すれば、関連マニュアルすべてに自動反映され、差し替え漏れを防げます。
多言語版(日本語版/英語版など)の管理も可能です。言語ごとに異なる画像ファイルに対し、言語に関しての属性(メタデータ)を付けて管理します。
Q4. 製品バージョンや仕様違いの管理はできますか?
A4. これもCCMSの得意分野です。(※SCHEMA ST4では「バリアント管理」(Variant Management)と呼んでいます)
この仕組みは、文章やイラストといった「部品」に「バージョン1.1用」「欧州仕向け用」「英語用」などの属性(メタデータ)を付けて管理します。
例えば、出力時に「V1.1、欧州仕向け、英語版」と指定すると、システムが属性に合う正しいテキストと画像を自動で選び出し、その仕向けのマニュアルを生成します。
情報を「トピック(部品)」単位で作成・管理するCCMSの裏側について解説しました。 一見難しく感じる「構造化」ですが、このルールを導入することで、誰が書いても高品質なマニュアルを作成できる体制が整います。
私たちが提供する「SCHEMA ST4」なら、この構造化ライティングを直感的な操作で実現可能です。
SCHEMA ST4について
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